AGAの治療に用いられるのはミノキシジルとプロペシアとの2種類で、ミノキシジルには髪の毛を増やす働き、プロペシアには抜け毛を防ぐ働きが期待されています。どちらも強い効果を発揮しますが、一方で副作用が起こる可能性も懸念されています。まずミノキシジルを用いて起こる可能性のある副作用は頭皮の痒みや頭痛、めまい、吐き気などです。血管が広がる事で起こり得る症状ですが、比較的軽いのが特徴です。そしてプロペシアは男性ホルモンの生成を抑えるため、性欲減退や勃起不全、性欲量減少など男性機能に影響を及ぼす事があります。その他にも精神的な落ち込みや吐き気、下痢などの症状も見られますが、服用を中止すれば症状も治まっていくので特に深刻になる必要はありません。
男性はプロペシアが合わないと思えば使用を中止すれば良いだけです。しかし女性に関しては服用はもちろんの事、プロペシアに触れる事すら禁止されています。もし触れると皮膚からプロペシアの成分が浸透していき、その結果ホルモンバランスを崩してしまうのです。特に注意が必要なのは妊娠中の女性、今後妊娠する可能性がある女性で、胎児の発育過程に影響を及ぼすと奇形児が生まれるリスクがあります。パートナーの男性が使っていると、よほど気をつけないと触ってしまう危険性もあるため、女性が絶対に触れない場所に保管しておくのが鉄則です。もし誤って触れてしまった場合は放置せず、速やかに医療機関を受診して医師の指導を受ける事も大切です。