AGAは「Androgenetic Alopecia」を略したもので、男性型脱毛症のことをいいます。成人に多く、年齢が上がるに連れて発症率が高くなる症状です。男性の3~5人に発症するともいわれ、決して珍しいものではありません。男性ホルモンや生活習慣の乱れ、加齢や遺伝が原因とされています。AGAになってしまった場合、治療が受けられる場所は大きく分けて3つあります。1つは医療機関(一般の病院、総合病院、皮膚科)、2つ目は美容外科や形成外科、美容クリニック、3つ目はAGA専門の病院です。ここでは医療機関での治療内容について紹介していきます。AGAの治療は塗り薬や飲み薬などの薬を使って行います。処方箋が必要なため、ドラッグストアや薬局で治療をすることはできません。皮膚科では脱毛を抑制する薬が、美容外科やAGA専門病院では脱毛予防薬と増毛を促進する薬が処方されます。
AGAを発症したらどこで治療を受ければいいか迷ってしまうと思いますが、まずは皮膚の専門家である皮膚科の医師にきちんと診断を受けると安心です。美容クリニックやAGA専門クリニックでは日本では未承認の強力な薬も使用されていることがあるため、副作用が出た時に救済制度の対象外となってしまうので注意が必要です。皮膚科で処方される薬は予防目的なので増毛効果はないという声もありますが、専門家の調査ではそうではないようです。皮膚科で処方されている脱毛予防薬のみを1年使用した場合、半数以上が増毛効果を実感し、現状維持をしていると感じているのは約4割だそうです。また、脱毛予防薬単体での使用年数が長くなるほど増毛の効果を実感する人の割合が多くなるという専門家の意見もあります。